責任あるギャンブルとは

本来ギャンブルは娯楽の一環であって、楽しいものです。実際、ほとんどのオンラインカジノプレイヤーはこれをしっかりと理解した上でゲームを娯楽として楽しんでいます。しかし、一部の人が依存症のような状態になることでギャンブルに悪いイメージがつきまとうのも事実。オンラインカジノも例外ではありません。ギャンブル依存症はプレイヤー側の自己責任で回避することが理想なのですが、そう簡単にいくものではありません。加えて最近はネット上の世論や各国政府などによってオンラインギャンブルに厳しい目が向けられるようにもなってきました。そこで近ごろは多くのオンラインギャンブルサイトで一般的に「責任あるギャンブル(Responsible Gambling/Gaming)」と題した指針を導入しています。「責任あるギャンブル」はプレイヤーの安全を守るために存在し、カジノ側に強制的に課されたものではなく、あくまでカジノがモラルに基づいて自発的に実行しています。これにはプレイヤーの意思で利用できるツールも含まれます。これだけだとなんだかわかりにくいので、具体的にどのような内容なのかを見ていきましょう。

カジノが提供するツール

すべてというわけではありませんが、多くのオンラインカジノで一般的になりつつあるのが「責任あるギャンブル」のためのツールです。具体的には「それぞれのカジノでプレイヤー自身が設定できる制限」のことで、通常はオンラインカジノの公式ホームページ内に設けてある「責任あるギャンブル」タブからアクセス可能です。設定範囲は各々のカジノサイトによって異なりますが、以下のようなものが一般的です:

  • 自己除外 – 一定期間一切の入金とゲームプレイができなくなるというツールで、期間は短いものだと1日程度から、長いものだと年単位で細かく設定できるものが一般的です。通常、アカウントへのログインと出金はできるようになっています。
  • アカウントの閉鎖 – 最もわかりやすそうで実はわかりにくい手段かもしれません。「サポートに連絡すれば再開できるもの」と「永久に自己除外されるもの」がカジノによってまちまちだからです。負けが込んで頭に血が上っている状態だと冷静な判断ができなくなる可能性もあるので、アカウントを閉鎖する際は事前にサポートに確認するようにしましょう。
  • さらに細やかな制限 - カジノによってはさらに細かい制限をプレイヤー自身が設定できるようになっているので驚くかもしれません。これには「プレイ時間制限」や「入金額制限」、「賭け額制限」、「負け額制限」などが含まれ、それぞれで期間と時間/額を詳細に設定することが可能です。ただし、せっかく制限を設定したのに簡単に緩和できては元も子もありません。そこで一旦制限を設けてしまうと自力では元に戻せなくなるのが一般的で、サポートへの直接連絡と許可が必要になります。制限をさらに厳しくする場合にはサポートへの連絡は必要なく、カジノサイト内で簡単に行うことができます。
  • プロモーションメールの受信拒否 - 最も効果が軽いと思われ、また当たり前の機能ではありますが、ボーナスやトーナメントといったプロモーションメール(加えて物理的なダイレクトメール)の受信は拒否することができます。こちらは通常「責任あるギャンブル」ページではなく、プレイヤーアカウントの設定で変更可能です。それでも一般向けプロモなら参加可能ですが、メール招待のみのボーナスなどは受け取れなくなります。「ボーナスオファーが舞い込むと半ば義務のように入金してしまう」という人には有用な手段です。

これらのツールはグループ系カジノで共有されていることがあります。特に「アカウントの閉鎖」に関しては、まだ開設していないカジノであっても将来アカウントが永久に開設できなくなる可能性があることを理解しておきましょう。

関連第三者機関

日本ではまだそれほど知名度がありませんが、欧米では飲酒や薬物、ショッピング、性、ネットゲーム、そしてもちろんギャンブルにいたるまであらゆる依存症に関する非営利団体(NPO)・非政府組織(NGO)が数多く存在します。特にオンラインを含むギャンブルに関するものとしてはGamCare、GambleAware 、Gordonhouseなどが有名で、それぞれがギャンブル依存者本人に対してはもちろん、周りにギャンブル依存症の疑いがある家族や友人がいるという人にも的確なカウンセリング・サポートを気軽に受けられるというサービスを提供しています。日本ではNPO法人の「ASK」や「全国ギャンブル依存症家族の会」といった団体が同様の取り組みをしています。また、(本来は子供用の端末に親がインストールするためのものですが)ギャンブルサイトへの一切のアクセスを遮断するCyber Patrol、Net Nanny、FOSIといったアプリも存在します。

優良オンラインカジノならばホームページ下のロゴをクリックするか、「責任あるギャンブル」ページからのリンクでこれらの団体のウェブサイトへ簡単にアクセスできるようになっています。

プレイヤー自身が気をつけるべきこと

ここまではオンラインカジノ側が講じている対策と活用できる第三者機関を紹介してきましたが、結局のところ最終的にはプレイヤー自身の判断が重要であることは否定できません。言うまでもありませんがギャンブルは負けても構わない範囲の金額で娯楽として遊ぶもの。簡単に入金して遊べてしまうのがオンラインカジノの利点でもあり、また問題点ともなりえるわけですが、負けてしまった場合でも「テーマパークや映画館のような娯楽施設に入場料を払った」と思える心の大きさを常に保つことが重要です。

また、酒に酔った状態や仕事・人間関係などでトラブルがあったときなど、正常な判断ができない状態でのプレイも控えたほうがよいでしょう。遊び過ぎにも注意。たとえ短期的に勝ちセッションが続いたとしても、毎日何時間もプレイを続けていてはそのうち仕事や学業、人間関係に支障をきたしかねません。

そもそもカジノは営利企業が運営しているもの。長い目で見ればほぼ必ずカジノ側が勝つのは明らかなわけで、これを踏まえた上で娯楽としてプレイするのが正しいカジノの楽しみかたなのです。ギャンブル依存症の兆候が少しでも現れたと感じた場合は上記のツールを活用して、正しいオンラインカジノライフを満喫しましょう!

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